ベトナム横断一人旅⑩
「黒モン族のお宅でのホームステイ2日目」
ホームステイ2日目の朝起きると、
隣のベッドで寝ていたサムがすでにいなかった。
どうやら一人でそこら辺の山を散策に出たらしい。笑
私とアークは顔を洗いに行って、
でも基本やることが無いので
朝ごはんを準備中のママ・ザーのところへ行って
朝食の準備を手伝った。
昨日のベトナム家庭料理とは打って変わって、
今朝は私たちのために
パンケーキを焼いてくれていた(#^.^#)
それとベトナムはフルーツがたくさんとれるので
パンケーキに添えるための
フルーツをてんこ盛り切り分けるっと。
サムも戻ってきて、またみんなでご飯。
ちなみに、サムに
「昨夜のサチコはあれだけ飲んだにも関わらず
完璧な寝息で寝ていて感心した。笑」
と言われた。笑
ありがとうサム、w。
良かったパリの美青年の横でいびきかいてなくて・・・笑
ちなみにお客様用のベッドはこんな感じだよ。

あっ、ホテルと比べないでよ?
でもお布団とかふかふかに干しといてくれてて
すっごく快適でしたよ(*^^*)
黒モン族のみんなは夜は家の中で食べるが、
基本日中は庭や玄関先にテーブルを移動して食事をとる。
ベトナムの山々が最高に美しく見える中での
家族とのおいしい朝食。

これが日常だよ?
ああもうそれ以上に幸せなことなんかないでしょうね。
あっ、ちなみに、
ベトナムでは犬は放し飼いで
そこらへんにいっぱい犬の親子がいるんだけど、
食事中、わんこたちはテーブルの周りでじっと待っています。笑

それで、残ったものとか、
お肉の骨とかはその場でわんこたちにあげる。

だから食事の残り物がほとんど出ないわね。笑
愛犬の食事を毎度完全手作りしている私としては
塩分が・・・とか
あんな大きな塊のままあげちゃうんだ・・とか気になったけど、w気
(犬って基本噛まないで飲んじゃうから)
サパのわんこたちはめーっちゃがりがりぼりぼり噛みまくる!!
硬い骨もバキバキかみ砕いてむしゃむしゃ食べる!!!
若干怖いですw
(でも人間には決して手を出してこない)

狼だったころのDNAが残りまくっている・・!!
と衝撃でした。笑
うちのアンちゃんは絶対ここでは暮らせないであろう・・w
アジアをバックパッカー旅の途中のサムは、
今日はまた別のところへ行くとのことで
残念だけどお別れ。
アーク親子もハノイに戻るというので、
今夜もここにステイするのは私だけ。
でも午前中だけ、
山を散策しながら下山してハノイに向かうというので
一緒に途中まで散策することにした^^

アークはホントにとっても話しやすくて、
気取ってないというか、
それでいて適度にほっぽっといてくれる感じが心地よい。
昨日のトレッキングみたいなハードなやつじゃなくて、
のんびりお散歩できる感じの風でね^^
村を少し降りて、
シルバーフォールという滝を見に連れて行ってくれる
と言うので楽しみ(*^^*)
赤ちゃんが普通にタライで水遊びしている。
そして水牛が道を歩いている。

この子たちは田んぼを耕すのにお手伝いしてくれるんです。
春になって田んぼの土を柔らかくするのに耕運機とかないから、
水牛に田んぼの中を歩き回ってもらって、冬の間乾燥していた土を
柔らかくしてくれるんだよ^^
秋になれば米俵を背中に乗せて山を登り・・

本当にお仕事ご苦労様(*^^*)
サパの山々が、
昨年長男と一緒に行ったスイスのアルプスの山の
雰囲気に似ている。


この写真とか私めっちゃ好き。↑
雲と山と人間が近いね。
綺麗だな~と思いながら歩いていくと、
1時間くらいでシルバーフォールに到着。

この橋の先が滝。
てゆうか赤ちゃん・・・落ちないか心配でした。↑
だってこの下川だよ?
少々野放ししすぎな気もw

これ・・滝と呼んでよいものか。笑
滝というにはずいぶんちょろちょろした感じだったけど、笑
でもまあ綺麗だったよ。

サパはホームステイしないで
日帰りでちょっと寄る、みたいな人が割といる。
(それでもベトナム旅行の観光地として
全然知られてないけど)

そのシルバーフォールは観光客が割と集まっていて、
そういうところには物を売りに来る人がたくさんいる。
一番多いのが手作りのミサンガ。
これは子供たちも普通に持ち歩いて
買って~買って~~と
わらわらと寄ってきます。

昨日会ったこの子たちは寄ってこなかったけど、
でもたぶんミサンガを売ったことの経験はあると思う。
結構ぐいぐい来ます。笑
「サンヨ~(これ買ってください)」
と言いながらついてくる。笑
断っても結構しつこくついてきます。。w
でもみんなそれで生活しているというよりは
家計の足しとして子供たちは当たり前にやってる感じ。
「あなたが作ったの?」と聞くと、
「ママが作ったの」という。
そう、そのママたちの内職の様子が
こんな感じ。

これはこの日ステイさせてもらったところで
撮った写真なんだけど、
黒モン族の女性たちはめちゃくちゃ器用です。
なんでもつくる。
まあモン族の衣装も全部手作りしちゃうくらいだから、
ミサンガやポーチやクッションカバーなんぞ
お手の物だよね。
男性たちが田畑に働きに行ってる日中は
こうして内職して観光客に売る民族伝統の小物を
せっせとつくっているのです^^
そして、子供らがそれを売りに来る、ってこと。
私はママニューにプレゼントしてもらったので
買わなかったけれどね。

さて、アークたちとお昼を食べて、
これまた残念だけど、
ここでアーク親子を見送る。
旅先で出会う人たちとの思い出は特別だ。
地球にはこんなにたくさんの人がいるのに
異国の地でたまたま出会うなんて本当に本当にすごい偶然。
サム&アークたちの旅がまだまだ良いものになりますように・・!!
そして私はママザーの家に帰る。
家に戻ってくると、
「バックパック旅は疲れるでしょう、少し1人で休みなさい」って、
ママニューが私をワイファイのある場所に連れて行ってくれて、
椅子を持ってきてくれた。
わたし人と過ごすのも大好きなんだけど、
1人の時間てもっと好きなので、
なんだかとっても有難いし竹林の崖の上で1人景色を眺めながら
ぼけっとタイム・・・
のどかすぎて風が気持ちよくて寝そう。

あひるがいっぱい道歩いてるしw

ありがとうママニュー。
こういう気づかいってさすがだなー。
ボケーっとしながら、
明日の宿がない、行く場所も時間も決まってない、
言葉も母国語じゃない、自分で安全も確保しないと下手したら死ぬかも、
な全てが足元グラグラの旅は
第1チャクラがぐわっと熱くなる感じだなあ~~~
なんて考えていました。
普段閉塞してる現代人こそぜひトライするべきと思う。
それから
みんなが事あるごとに口々に言うのが
「だって村はみんな家族だから。」
ってこと。
家族だから老若男女どこへ行ってもいい、
誰が来ても歓迎する。
子供も犬も放し飼いのように育ててるかんじだけれど、
皆の信頼と愛情があるからみんなで生活してるかんじ。
誰の子供であっても見るし、
お年寄りが来ても誰も邪魔者扱いしない。
一緒に食事して、一緒に盛り上がる。
だからといって全く誰も人に依存していない。
13歳、14歳頃になれば結婚してるし
所帯を持っているからきちんと自立して寝る頃になれば別々の家へ帰っていく。
ここの若者達は10歳頃にはもう炊事洗濯料理、
当たり前にしてます。

(↑お客様の分まで一人で全部この子がつくってました。
ちなみに、14歳。)
一人一人が自立しそれぞれに楽しんでいる。
でも個々が誰からも認められ
そして万物を受け入れ助け合って生きている。
日本では考えられないほど精神的な成長が速いし
みんなが幸せに満たされています。
本当に素晴らしい。
これもわたしの理想だわ・・
サパには第一チャクラのエネルギーを
再起動させるシーンが、まだまだたくさん残ってる。
ベトナムは暑い国だけれど、
サパは四季があります。
この山の奥で冬サバイバルすることは
どんなものなのだろう・・
今度は寒い季節にもぜひ行ってみたい。
そう思いました。
そんなことを考えながらぼーっとしてると、
昨日と同じく、ママニューから
「サチコ、今夜はここじゃなくて
別の家にステイしてほしいの。
私のもうひとりの妹の家よ。」
あ。かしこまりでーす。笑
昨日の移動辞令でもう慣れたわ。笑
またしても別のお宅に移動すると、
またまたすでに今夜ステイする予定の人たちがいた。笑
今夜のステイメイトは
エジプトから来たオマールと、

フィリピンから来たクリスティン。

二人は恋人なのかと思ったらただの友達らしい。笑
怪しいな~~~(#^.^#)
若いっていいわね・・・笑
嬉しいな~~(*^^*)
今日も素敵なステイメイトに出会えた・・・!!
ベトナム横断一人旅⑪「サパとお別れ。ハノイへ」
へ続く・・・