ベトナム横断一人旅⑥「金なし足なし宿無し!黒モン族にガチホームステイ交渉!!」
ベトナム旅記、⑤の続きです。
⑤はこちら「女一人旅はリスキー?」
https://moena.jp/10124.aspx
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長いね。。
もう長いのよ、仕方ない。
終わらないんだもんだって。笑
構わず⑦書いちゃうから。
ヒマな人は読んでやって。
で、⑥はちょっと番外編みたいになっちゃったけど
⑤の続きから書くね、
ハノイからサパに寝台バスで無事到着したのが早朝4時頃。
あたりは暗い。
私のほんとの旅はここから。。笑
サパはハノイから更に北の中国との国境近くにある山岳地帯です。
棚田が美しくそれも見たい。

この旅で一番楽しみにしてたのが
サパに行ってその土地の山岳民族に会うこと!
そして願わくば彼らの家で
ホームステイさせてもらって、
生活を一緒にしてみたい。
だからホテルも取ってなくて。
民族の方を自力で探して、もし会えたら、
直接交渉してみようと思って
この旅に挑んだのです・・・!!
結構トライな感じです。。。
直接交渉する人はほとんどいないらしく、
詳しい情報が事前にあまり得られなかったんだけど。
サパの人たちは英語が通じるそうだから、
やってみてもしダメならそっこーbooking com様で宿を取る。笑
無理はしない。
そして危険な方向へもなるべく進めない。
だけどやってみる!
をモットーに(?)いつも私の旅はメイキングされているのです・・・笑
なのでここからガチのバックパッカー旅が始まるw
寝台バスは45度くらいフラットになるけれど、
寝心地はあまりよろしくなく体が痛い。。
大してねれてない感じだったので
6時頃まで運転手さんが寝かせてくれたので助かりました。
あのまま何もないグラウンドのような
ただっぴろいバスステイションに早朝の真っ暗な4時に放り出されてたら
どうして良いかわからない。笑
6時頃までウトウトして
周りもみんな起きだしたのでつられてバスを出ると、
・・・なんじゃこりゃ。笑

何もない。笑
さっきも書いたように
ただひろーいグラウンドのような所にバスが何台か到着していて、
そこにタクシーの運転手さんとか
バイク乗りたちがお客さんの勧誘に来てるだけ。

おいおい。
大丈夫かねこれ。。
中国との国境にあるサパ。
なんか。。人里離れた感が半端なく、早くも若干不安になるw
一緒に乗ってた人たちは多分ツアーできてるか、
行くところが決まってるのだろう、
どんどんみんなどこかへいなくなってゆく。
あら。。
どうしましょ、私ここから本気で行くとこないねん。笑
寝台バスでとなりだったマレーシアの方はサパ についてからも、
「女ひとり&今日の宿も決めてない
&これからホームステイ先を交渉してみる」
という私を心配してくれて、いろいろ気遣ってくれました。
(彼らはサパの中心地のホテルをあらかじめ予約していた。
ていうかほとんどの人がそうなんだけどw)
トイレについてきてくれて外で待っててくれたり、
(サパのバスステイションのトイレは遠く離れた場所にあり
しかもかなーり、衛生的によろしくないかんじな上に
なんか建物が壊れてて恐い感じだったので)
荷物を持ってくれたりタクシーを探すのを手伝ってくれたり。
バスステイションの
その端っこにある屋外トイレ。
おそろしいいい・・・

この写真は少し夜が明けてきてるけど、薄暗いとかなり恐い。
ドアは鍵が閉まんないし
中はあまり説明したくない感じの清潔感のない様子でございました。。
一人だったら個室に入ってるのがそもそも怖い、
鍵もないのでなんかに襲われでもしたら
いっかんの終わりみたいな。
もちろんベトナムは全部がそうじゃない。
基本水洗の綺麗なトイレだけど、
まだ手で水を汲み、流す所も多い。
1人で行くのは怖かったので、
マレーシア人の男性が外でまってるから
行ってきていいよて行ってくれて
安心でした^^
ちなみに彼に、
「私も待ってるよ」と言うと
「俺は入らないでその辺でする事にするから先行ってていいよ!」
と笑ってましたので
お言葉に甘えて先に行かせていただきました。笑
優しくしてくれて嬉しかったです(^^)
ありがたやー。
無事トイレも済ませて、
さてと。
うわーーん
トイレから帰ってみたら
さらに人がいない!泣
もうみんなさっさと目的地に行ってしまったよう。
残ってウロウロしている私に
タクシードライバー達がたくさん寄ってくる。
「今日のホテルは決まってる?」
「サパを1日案内するよ!」
とたくさん言ってもらったのだけど、
ううんいいの、ホテルは決まってないし
どこへ行くのかもわからんけど、
とりあえず大丈夫、と伝えて群がってくる客引きを交わす。
さっきのマレーシア人のバッパーたちも、
「宿は見つかった?」
「君ほんとに1人で大丈夫なの?」
「うちらと一緒に来るかい?」
と心配そうに声かけてくれた。
ありがとう、でも大丈夫よ。
ひとまず今日の宿を探してみるわ、まだ朝だしね。
ほんとはこの時ちょっと寂しかったんだけどね、
異国の地でしかも山の中のどこかわからないところで
誰もいなくなっちゃって
どこへ行けばいいかもわからん。
て結構ドキドキします。
ほんと、一緒について行こうかなって一瞬考えたけどやめた。
彼らに別れをつげて、
ほんとに本気でバスステイションに1人ぽっちになっちまった。
バスもいなくなっちゃったし少々怖い。
嗚呼とにかく人がいる所に行って、
今日の宿をまず探さないと。
バスステイションを出てよくわからんけど歩きだしてみる。
どこへ向かってるんだろ?
わからないw

英語も通じないので心細い。
ほんと・・ここどこ!?!?
右も左もわからず適当に少し歩くと
ちょっとひらけた場所で出た。

すると、
遠----くに黒モン族と見られる
女性達を発見!!
朝早いのにそこには何人かの民族衣装の女性達がいた。
その時は黒モン族という部族なのかなんのか
わからなかったのだけども、
とにかく民族衣装を着てるということは見ればわかる。
恐る恐る近づいて、笑
3人でおしゃべりしていた女性達に話しかける。

「あの。。おはようございます。
私日本から来たんだけど
今日ホテルを予約してなくて、
もしよかったらあなた達のおうちに泊めてもらえませんか?
それか泊めてもらえるお友達がいたら
紹介してもらえませんか?」
と言ってみる。
てゆか英語はほんとに通じんのか。。?
と内心ドキドキしながらいたら
めっちゃ堪能な英語が返ってきた。笑
「あなた日本から来たの?
珍しいわね、
うちでよければぜひ泊まってって!」
と快くOKしてくれた。
あぁ・・・(*ノωノ)
なんてあっさりしてるんだ。笑
なんかもっとこう・・・
なかなか見つからなくて日が暮れたり・・
人にいろいろ聞きまくったりして
ある程度自分で山の方まで歩いていかないと
会えないのかと想像していたから、
こんなにあっさりと、しかも早い時間に交渉成立するなんて
なんだか逆に拍子抜けなような。笑

金額を聞いてみると、一泊80万ドンとの事。
ぬを!!高いわね。。
80万ドンと言うと日本円で4000円くらい。
いやよく考えてみれば全く高くはないの、w
でもベトナムにいると
4000円は高額に感じてしまいます、
私が前日泊まったホテルは2000円、
もっと安いホステルとかだと790円くらいだから。
どうやらサパの人たちにとってホームステイや観光案内というのは
仕事として積極的な意識を持ってるようだった。
「食事もつけるしシャワーもあるよ!
昼間は山へトレッキングに連れてってあげる」
と言う。
結構グイグイ来るわね。。笑
あぁでも良かった、
しいーーんとしてる感じだったりもっと怖い感じの人達だったら
どうしようかと思った。
でもそうか。。
トレッキングはどうせ行きたいと思ってたしでも今からツアー申し込んでも
取れるかわかんないし
何より地元の人に案内してもらった方が
絶対面白いところを知ってるに決まってる。
うん、ここは80万ドンで決めることにする。
そして、一緒にいた3人の女性達が誰の家にとめるのか話している。
3人が私に「うちに来て!」「私を選んで!」
て言うんですよ。
ええ?っ、なんかめちゃ積極的。笑

「どうする?あなたが選んでいいよ」
と言うので、
「わかった、金額は80万ドンでお願い、
でも私はここに二泊したいの。
こういうのはどう?
今日はあなた(この人がママニュー)の家に泊めてもらって、
明日はあなた(13歳のヤー)の家に泊めてもらうことにする。
もしかしたら3泊することになったら
あなたの家に(この女性の名前は忘れた)行ってもいい?
2泊するから150万ドンにしてくれない?」
と聞くと
「良いわよ!(*^^*)」←めっちゃ笑顔
と言ってくれたので
2泊で150万ドンで交渉成立!!
ママニューとヤーの家は近いのか聞いたら別の村なのだと言う。
お互いの家までは歩いて20分くらいだと。
そうか、別の村なのね、
うん面白そうだ。
そんじゃその案で行ってみよーーー!!
とちょっとルン♪としながら
13歳のヤーと2人でサパの中心地まで歩く。

この時は知らなかったのだけど、ヤーは結婚している新妻さん。
学生なのにこれくらいの歳になると結婚してる女性が多いそう。
今日は休みなの?と聞くと休日じゃないんだけど
今日は家の手伝いが忙しいから休みますって言ってあるの、
先生も理解してくれてるのよと言っていた。
なんか家族で暮らしてる感が伝わってくる。
サパステイがだんだん楽しみになってきた(*^^*)
色々話しながら歩く。
しばらく行くと、
ヤーが男性達がバイクを停めて集まってる所に行って、
民族の言葉で男性達と何かを話していた。
私を紹介してくれるヤー。

彼氏?と聞いたら
「違うよ!」と言っていた。
あとで分かったんたわけど
その人はパパジン(ママニューの旦那さん)だった。笑
ベトナムの人って皆若く見えるから
ヤーの彼氏かなくらいにしか見えなかったぁー
ちなみにパパジンは43歳。
ママニューは45歳。

で、なにやら私のデカイバックパックを
その男性がバイクでホームステイ先まで
運んでやるからかせという。
え。。
これですかい?
大丈夫かいな、
私このバックパックに全ての荷物入ってんですけど、
まさかこのままどこかへ持って行って不明なんてことにならないよねぇ。。?
少々不安に思いながらも貴重品を入れた小さいリュックだけをもって、
バックパックを彼らに渡す。
「あのー、これほんとに大丈夫?ヤー。」
と聞くとヤーは
「ん?何が?彼のバイクの腕は最高よ!」
と笑顔で言ってくる。
いやあのそーゆうことじゃなくてね。。笑
危険な香りを感じながらも彼らに荷物を渡す。
そして今度は、
「トレッキングの前に幸子は朝ごはん食べてきて!」
とヤー。
そういえばごはんのことを忘れていた。
「あとで迎えに行くから彼のバイクで店まで送ってもらって、
そこで食べてて!
それじゃあ7時半にね!」と立ち去るヤー。
えっ。。
ちょっ。。まっ。。
彼ってダレ、
店ってどこ!?
てゆか、私のバックパックも
持ってかれたし、
ヤーも消えたし、
私はこれから見知らぬ男のバイクに乗せられて
どっかに送り届けられる展開のようだけど、
お金払って荷物もなくなって、ってことに
なんて・・・
ならないよねえ・・・?
なんちゅーアバウトで危険な香りや。。。
(゚Д゚)ノ
しかしもうバイクに乗ることに流れがなっている。
ヘルメットを渡された誰だか知らないヤーの友達
(だから友達じゃなくてパパジンだったんだけどw)
のモトバイの後ろに乗せてもらう。
バイクで5分ほどかな??
彼の後ろに乗って、一体どこを走ってるのか、
この人は誰なのか、
そしてこれからどこに行くのか何もわからず
結構ドキドキしました。
しかもこの運転中の男性は英語が通じないので
質問する事も出来ない
あぁそうだ、ついでに
お金もないままじゃなかった私!?
Σ(゚Д゚)
寝台バスに乗る前にハノイでATMが使えず1000円しか
持ってないし。。
もうなんか全てが整ってない、
ヤバスヤバスヤバスヤバスヤバスヤバス
てゆかほんとにこの彼は私を乗せていづこへ。。
バックパックは盗まれてこのまま私この男性のバイクで
危ないところに連れてかれて
何かの儀式の生贄として差し出される事に
なったりとかしたらどうしよう。。

美しい景色も不安で若干色あせる。。笑
もう怪しそうだったら
このバイクから転がり落ちて逃げるしか無い、
怪我したとしても逃げてみよう。
それでも捕まえて殺されるならもう仕方ない。
とそこまで妄想がピークに達していたころ、
男性がある店の前でバイクを止めて、
ここだよ、的な民族語で店の中まで連れて行ってくれた。

えっ、ここ?
(*‘∀‘)
全然怪しそうじゃない。
ここで私は朝食を取るのね?
どうやらそうらしい・・・
そして1時間後にヤーたちが迎えに来てくれるらしい。
あぁ~~~~良かった。。
普通のおしゃれなカフェじゃんー!!
よく見ると他のバッパーらしき人も何人かいる。

ああどうやら生贄にされずに済んだ。。笑
安心していると
しばらくしてママニューとヤーもやってきた。
「ここでゆっくり休んでて。
トレッキングができるのは8:30からだから、
8:00前になったらまたここに迎えたくるからね。」
とママニュー。
そしてママニューが友達になった印にと、
手作りのミサンガ?をくれた。

ありがとう~~~!!可愛い
(*ノωノ)
ママニューは凄く優しくていい人で。
年齢的にも若者ではないからか異国の地でとっても安心する存在だった。
良かった、どうなるかと思ったけどみんないい人たちそうだ。
8:00までの1時間ほど、
ゆっくり過ごす。フォーをいただく。